睡眠ヨガ

リストラティブヨガは、１９９０年代にアメリカの理学療法士であるジュディス・ラサター（Judith Laster）氏によって考案されたヨガ。回復するという意味をもつ「restore」が語源とも言われており、「ristorative」には「元気を回復させる」という意味があります。

ラサター師は、アイアンガーヨガの正式認定指導者であり、アイアンガーヨガから派生して生まれたリストラティブヨガは、アイアンがーヨガの特徴の１つである、無理せず楽にポーズをとれるようにプロップス（補助道具）使うポーズをベースにしています。

リストラティブヨガは、通常のヨガのようにポーズをとるという感覚ではなく、自然に入りやすい体の緊張さえもすべて解放させるため、多くのプロップスを使用し、それらに身体を「ゆだねる」ことで身体的な緊張を緩和する。筋肉を伸ばすということよりも、無意識に入っている心身の緊張を、ゆだねることにより手放し、積極的な休息を行うことを目的にしています。

プロップスを使用し、完全なリラクゼーションの状態へと導き、その際に深い呼吸を行うことにより、自律神経と調え、精神を深く安定させることができます。

その静かな時間の中で体の重さを感じ、自分の呼吸の音に耳を澄ませることで、自分の内側を観察していきます（内観）。

快適な体勢で体を緩めるからこそ、いつもより自分の内観しやすくなり、その時間は瞑想状態を作り出し脳に休息を与え、体と心を調和させる時間になります。

筋力や柔軟性を必要としないヨガのため、リストラブティブヨガは多くの方に安心して取り入れてもらえるヨガなのです。